tue, jan 5, 2016

大通り沿いの家に住んでいるセイヤは、休日になると表通りが普段とうってかわって静まりかえるのが好きだった。クルマも走らない。ひともいない。まるで正月みたいだ。街が休んでいる。みんな寝ている。仕事がはかどりそうな気がする。といっても休日に仕事をするほどセイヤは忙しくはない。音楽もかけず、窓の外を眺め、なにをするわけでもなく、ただ太陽が動くにまかせている。そのうちまどろみが訪れる……。

静寂を破るのは、ときにはドアホンの呼び出し音だ。馴染みの配達員と形式的な挨拶を交わして荷物を受け取った。差出人に覚えがない。宛名は確かにセイヤにだったから、誰かからの贈り物だろうか。品物欄に「お品」と書かれた60サイズの段ボール箱は、持ち重りした。